内科診療Internal medicine

一般内科

当院は内科全般を診療対象としております。
風邪、発熱、嘔吐や下痢、頭痛、めまい、不眠症など、日常的に起こりうる体調不良に対して、適切な診察と治療を行います。
患者さんの訴えの中でも特に多く見られる症状について、簡単に説明致しますのでご参考にして頂ければと思います。

急性上気道炎

一番多いのはいわゆる風邪です。発熱、咽頭痛、くしゃみ、鼻水、悪寒などを自覚されて受診されますが、症状を緩和する対症療法が基本になります。38度を超える高熱が出た場合は細菌感染症が疑われ、抗生剤の内服が必要になります。冬にはインフルエンザとの鑑別も重要になります。
また最近はアレルギー体質(花粉症やアトピー性皮膚炎など)の患者さんの中に風邪が治った後もせきだけが続くという方が多く、知らないうちに気管支喘息が併発している場合もあります。喘息は致死的な状態にもなりえますので厳重な治療が必要です。

扁桃炎

のどの奥の両脇にあるのが扁桃です。一般的には扁桃腺と言われますが、分泌線ではないので正しくは扁桃です。その扁桃の上に白い物(白苔)が付いていれば、扁桃炎と診断します。40度近い高熱が持続することが多く、抗生剤を1~2週間内服する必要があります。飲み込みが困難なほどに扁桃が腫大すれば抗生剤の点滴を行う必要や、まれに入院が必要になることもあります。

胃腸炎

ウィルスなどが原因による感染性胃腸炎が最も多く、脱水に注意しながら内服薬治療にて1週間程度で軽快します。但し血便が出た時や高熱が出現した時には特殊な菌(病原性大腸菌など)の感染を疑って詳しい検査が必要なこともあります。一方、ストレスなどによる慢性胃炎や過敏性腸症候群などでは長期間の治療が必要な場合もあります。
尚、便が黒い(便潜血陽性)、便が細くなった、あるいは体重が急に減少したなどの場合には、胃カメラや大腸カメラの検査が必要になりますので、検査可能な他院への紹介を行います。

頭痛

片頭痛がよく知られていますが、片頭痛の特徴的症状は頭の一部のみがズキンズキンと脈打つ様(拍動性)に痛むことです。原因は頭の血管が収縮して一旦血流が減少した後に、再び血管が元の大きさに戻って血流が急速に増加することだと考えられています。血管が収縮する時には眼前暗黒感や目のちらつきなどの前兆を感じることもあります。その後元に戻る時に血流が脈打って流れ込むために拍動性の頭痛が起きます。
軽症ならば一般の痛み止めの内服だけでも十分コントロールできますが、重症化して嘔気や嘔吐を伴う時や寝込むほど頭痛がひどい時には特殊な内服薬が必要になります。
片頭痛以外にもストレスや肩凝りが原因で起きる緊張性頭痛や主に男性で目の奥の痛みが起きる群発頭痛などもあり、鑑別をした上で適切な治療が必要となります。

不眠症

不眠を訴えられる方の中には、寝る時に様々な不安が頭をよぎるために考え込んで眠られない方もいます。そのような場合には抗不安剤の内服が効果的です。
また、睡眠障害の状態も入眠困難タイプと途中覚醒タイプがあります。入眠困難タイプには超短時間作用薬が効果的であり、途中覚醒タイプには中間から長時間作用薬が効果的とされます。また、筋弛緩作用の有無など薬剤にも特徴がありますので、実際には入眠・覚醒の状態を詳しく聞いた上での薬剤選択が大切です。

めまい

めまいの治療で大切なのは、めまいの性状からその原因を把握することです。
症状として最も多いのは天井がグルグル回るというもので、回転性のめまいです。特に頭を動かす時にめまいを感じる場合は良性発作性頭位変換めまいと言われます。また前庭神経炎やメニエル病との鑑別が必要であり、時には脳腫瘍や脳梗塞、聴神経腫瘍などの検査が必要になることもあります。
特に気を付けなければならないのは、意識消失感を伴っためまいであり、貧血や起立性低血圧の他、不整脈などの心疾患が原因であることもあります。