院長からの処方箋Letter

コロナ感染と熱中症

2022.07.28

今年は早々に梅雨明けとなり、猛暑が続いています。
一方でコロナの感染者数が急激に増加しております。
コロナ対策を行いながら、熱中症対策も引き続き必要な状況となっています。
熱中症対策については、前回書きましたが、同時にコロナ対策には何に注意すべきなのでしょうか。

現在のコロナ感染は濃厚接触者でなくとも感染が広がっていることだと思われます。
梅雨が早く開けたために、湿度が下がり、感染しやすい環境となっているのが一因だと考えられます。
まずは、できるだけ人ごみを避けることです。空気感染の場合にはマスクをしていても感染リスクは避けられません。
ただし、マスクは呼吸機能の抑制や体温上昇にもつながるので、一人でいるときなどはマスクは外すのが良いでしょう。
次に、エアコンなどでも湿度が低下します。特に夜間エアコンをつけて寝ると、のどが乾燥して感染しやすくなります。
睡眠時にマスクをつけるのも一つの方法ですが、寝苦しくなるので、部屋の湿度を上げるのが効果的です。
加湿器がある場合はエアコンと併用すると良いですし、濡れたタオルを部屋干しするだけでも効果はあります。
日中にのどが乾燥する場合には、こまめな飲水やうがいが最適ですし、飴をなめるなどで対応する方法もあります。
最後に、体調が悪いときにはしっかり休養をとることです。高熱や咳などコロナ感染が疑わしい場合にはPCR検査を受ける必要があります。しかし我慢できる程度であれば、むしろ自宅待機して療養した方が良い場合もあります。現在検査がとても混雑しており、検査待ちで体調をもっと悪くする事例の報告もあります。また外出して他の人へ感染を広めてしまう可能性もあります。
コロナ感染者の約9割の方は、無症状に近い経過で治ります。体調管理をしっかりと行えば、ほとんどの方は重症化することはありません。自分の健康管理が第一なのです。

以上、熱中症対策を行いながらも、コロナ感染に注意しなければならない状況に、上手に対応していただきたいと思います。